美容師を辞める。

僕の美容師人生

前回の記事はコチラ

26歳になる少し前。

高校生の頃から夢に見た、美容師を辞めた。

正確には”辞めさせられた”の方が正しかった。

と言うより、”辞めさせられた”と言うしか自分のことを慰める術がなかったし、辞める事に踏ん切りがつけれなかった。

そう言って、自分以外の何かや誰かのせいにしないと諦めきれなかった。

辞める事が正しい、自分には美容師は向いてない。

そう思う事が家族を大切にする為には必要な事。

基礎技術を教えてくれなかった先輩と組織のせい
年齢を言い訳にUさんと働かせてくれなかった美容室Eのせい、妻と生まれたばかりの子供がいるのに、なかなか昇格させてもらえない制度と組織のせい、頑張ってるのに認めてくれない妻と家族…etc.

そんな風に、上手くなれないのは自分のせいだけじゃないって思いたかった。

精神的にも身体的にも追い込まれ、これから先の自分の道すら自分で選べない、決めれない”選択肢”に、心と頭の片隅にモヤモヤを感じながら、人生初の”美容師以外”の転職活動を開始。

note ノート 記事見出し画像 アイキャッチ

街中で見かける求人誌のを手に取り見てみたり、転職サイトを閲覧してみるものの、

そもそも、探し方が分からない…

多くの募集要項に『大卒以上』の文字。

エントリーシートってなに?
職務経歴書ってなに?

先輩美容師に憧れ、ご縁だけで職に就いていた僕には、見たことない、聞いたことのない文言にうろたえました。

そんな日がしばらく続き、なかなか職に就けない僕に

元妻からは「まだなん?」と焦らされる。

保育園から帰ってきた子供には

「パパ、なんでおるん〜?」

と、屈託のない顔と声で聞かれ、僕と妻は苦笑いするしかなく、求人誌だけじゃアカンと思い、

ハローワークに行ったりもしました、そこで見知らぬオジさんからタバコを強請られたり、

明らかに目が逝っちゃってる女の人に声をかけられたり、感じたことのない空気感に、正直、気が滅入りました。

ハローワークには申し訳ないけど、2度とお世話になりたくないと思ってますw

とにかく手当たり次第、応募して転職活動を続けるも、面接はおろか書類選考で落とされること数社、採用される事もなく、ただただ時間だけが過ぎました。

画像2

それもそのはず、20代半ばで美容師しか経験が無く、学歴も職歴も無い人間を雇う側にもリスクがあるから、当然のことといえば当然のこと。

それでも、なんとか転職活動を続け、美容師を辞めて2ヶ月後。

26歳になってすぐの、4月から神戸を代表する広告代理店Nの営業職として、再就職することができました。

主な業務内容は

「美容室向けタブレットのレンタル販売」

就職後、社長に採用理由を聞くと、前職が美容師という事と、SPI試験の結果が、美容師しかしてなかった割に悪くはなかったこと。

「決して高くはなかったけどね笑」

とも言われましたw
(*SPIのことをマジで「スパイ試験」やと思ってましたから…*)

美容師以外の社会の事を何も分からないまま、飛び込んだサラリーマンの世界。

名称未設定のデザイン-2

慣れないながらも、真新しい環境にドキドキしたりしながら、順応するのに必死でした。

入社後、2週間が経ち、新人研修なるものを終えた頃、いきなり事業に暗雲が立ち込めました。

東日本大震災の影響により、業務提携先の企業との連携が上手く行かず、タブレットの供給が遅れる等の不備が勃発。(←当時は”そう”聞かされてた)

今となっては、真相がどうだったかは不明のままですがw

僕含め、新規立ち上げ事業の社員として採用された、20名弱と課長?部長?(あの方の役職はなんやったんやろ…?)に仕事をしてもらう為、事業がガラッと変わり

「飲食店向け広告の販売」
「美容室向け広告の販売」
「大学構内でのiPhoneの販売」

に方向転換され、僕は「美容室向け広告の販売」と「大学構内でのiPhoneの販売」の部署に配置されました。

この事業転換と配置替えが、後々、重大な気付きを与えてくれる出来事の連続になるとは、この時は予想もしませんでした。

続きは次回。

コメント

タイトルとURLをコピーしました