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2011年4月
美容師を辞めた僕は、サラリーマンの世界に飛び込んだ。
飛び込んだ先で与えられた仕事は
「美容室向け広告の販売」
「大学構内でのスマホの販売」
の2つの事業に配属されました。
美容室向けの広告は、美容師時代に取り扱った事のある媒体で、
予約成立時に広告料が発生する「成果報酬型」の広告でした。
(ここまで言うと、お気付きの方もいるかとw)
大学構内でのスマホの販売は、大学キャンパス内で、学生向けにキャッシュバックを条件にスマホを販売するというもの。
営業手法は学生向けにスマホを販売する傍ら、
美容室への営業で新規開拓しながら、既存の契約店舗にフォローバックする。
ついでに興味を持ってくださった美容師さんには取り扱ってるスマホも販売する。
という、業務でした。
そもそも、タブレットの「レンタル販売」という売り方に疑念のあった僕には、
こっちの業務変更の方がいいなって正直思いました。
ただ、「売り方に疑念のあった」という考え方や感じ方が、
その後、現場で活躍されてる美容師さん達との出会いを通じて、
僕のサラリーマン人生(8ヶ月w)に大きな影響を与える事になるとは、この時には予想もしませんでした。
再就職して、1ヶ月が過ぎ、よくある新人研修なるものを終え、元美容師の職歴を買われ、
配置された「美容室向け広告販売部」
既存の契約店舗を把握する為と、営業担当が変わりますという挨拶を兼ねてアポを取り、店舗へ向かう。
…はずが、その”広告”…
今までにフォローバックが無かったため、ご挨拶に伺う頃には最悪の印象。。。
アポ取りの段階で、オーナーにめちゃくちゃ不機嫌になられる事が多々あり、
この時の経験が、美容師として復帰してから、お客様以外も大事にした方がいい人多いよな〜と学びになった経験でした。(めちゃくちゃ辛かったですw)
なんとかアポは取れても、訪問したらしたで、めちゃくちゃ怒られる。
行った途端に契約破棄される•••etc.
マジで美容師さんのこと嫌いになりましたw
とは言え、元美容師ということもあり実力以上に期待され、
このまま「美容師を辞めてよかった」って思えるようになろう。
思わなあかん。
って自分を無理やり奮い立たせるよう、錯覚させるよう日々の業務をこなしていました。
そうじゃないと未練タラタラで前に進めない。
男はこうじゃなきゃいけない。
夫はこうじゃなきゃいけない。
父はこうじゃなきゃいけない。
本当にやりたい事、なりたい自分を押し殺して、我慢する生き方が美徳であり、
それが、家族を選んだ自分の進むべき道であるって事が美徳なんやって
どんどん、どんどん【自分らしさ】が薄れていく感覚。
この時の僕は笑い方も”ぎこちなく”、当時、再会した友達には
「顔死んでるけど大丈夫か?」
って言われたことを覚えています。
そんな状態で、気持ちで、
なんとなくスーツを着て、なんとなく電車に乗って、
なんとなく出社して、なんとなく仕事をしてました。
なんとなく、上司に言われるまま、流されるまま
”受け身”な仕事の仕方をしていたと思います。
当然ながら結果が出るワケも無く、
お客様の方から”来てくれる”ことの尊さを噛み締める毎日。
オフィスのパソコンで特にできることもなく、
何もやろうともせず、
ただただ、動きのないパソコンのモニターを眺めながら感じた、
美容師時代には味わったことの無い
【虚無感】
感じたところで、どうする事もできない。
何もかもが遅すぎた…
そんなサラリーマン時代の始まり。
続きは次回。
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