嫉妬からの瞬殺、そして・・・

僕の美容師人生

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美容師を楽しむ彼の存在が気になって気になって、仕方がなくなった。

そんなある日、美容室のアポがない日に配置されたスマホ販売の担当の日。

誰も来る気配のない販売ブースで1人悶々としながら、

何やってんねんやろ?

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心の底から溢れてくる、とてつもない虚無感に襲われ、このままココで何者にもなれず、誰かに嫉妬しまくりの人生でいいんやろか?

ほんまに、この仕事を続けていけるんやろか?

もっともっと美容師を楽しみたかったんじゃないんか?

ヘラヘラしながら彼の話を聞くだけの都合のいい広告屋さんで終わっていいんか?

悔しい!!

って思い出したら、言われたことだけをしている受け身な自分に嫌気がさし、いてもたってもいられず、こんなことを思うようになりました。

美容師に戻りたい。

もう一度、あのフロアで輝きたい。

そんな、自分の気持ちに正直になろうと思い、

元妻に思いを打ち明けることを決意すると同時に、

再就職できそうな美容室を探し始めました。

せっかく手に入れた安定した収入も、
確約された週休も、
確保された家族との時間も、

当時の僕にやりがいや、生きがいをを与えてくれるものでは無かった。

ただ、家族は大切にしたかった。
娘に胸を張れる父親でいたかった。

そんな、夫であり、父親になりたかった。

だから、再転職は怖くは無かったし、

”彼=なりたい美容師”

に負けたくない意思が強くなり、

再就職先のアテもなく、とにかく美容師に戻りたいと言う思いを元妻に告白しました。

結果は…

瞬殺。

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これでもかってぐらいの瞬殺。

当然の結果。

話す前から覚悟はしてました。

それもそのはず、”そもそも”美容師で結果を出せないから転職したのに

その転職先=サラリーマンで、結果を出してもなければ、

せっかく手に入れた安定を自ら手放すなんてあり得へんと。

元妻の言いたいことはめちゃくちゃ理解できた。

自分自身のワガママなのは理解してた。

ただ、ここで諦めてしまうと僕の人生そのものを放棄してしまうことになるとまで思ってた。

その覚悟で打ち明けたし、戻るからには死ぬ気で取り組むつもりでした。
(※これまでも死ぬ気で取り組んできたつもりでしたけど…)

元妻からしたら、その覚悟があったなら、

もっと前に結果出しとけよ。

って言いたくなるのは当然です。

絵に描くまでもなく完膚なきまでに敗北です。

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そらそうです。

そもそも、努力の仕方を間違ってたし、求められてる結果を出してこれなかったから、こうなってるんやろって。

当然の返答をされた僕は、理解はできたけど、納得はできず、その後とんでもない行動に出るのでした。

もともと予兆はありました。

話は少し遡ること、サラリーマンに転職前のお正月。

美容師を辞めるか辞めないか悩んでた時のお話。
(※悩んでたというか、辞め方を考えていた頃)

ある1冊の本に出会いました。

「バカでも年収1000万円」

図解バカでも年収1000万円 [ 伊藤喜之 ]
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めちゃくちゃ分かりやすいタイトルw

いわゆる自己啓発本。

この手の本って人によっては毛嫌いする類のアレですw

ただ、この本を本屋で見つけた時は

「これやーーーーーー!!」

ってなったのを覚えてます。

なぜなら…

僕自身が、バカだったから。

こんなアホでも理解しやすい内容だったから。

夢中で読みました。

ただ、今なら分かります。

本、読む”だけ”で1000万円も稼げる訳ない。

当たり前です。読むだけなら誰にでもできてしまうから。

読んだだけで、できた気になってしまってた正真正銘のアホでした。

でも、さっき言いましたよね?

”とんでもない行動に出るのでした”って…

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少し肌寒くなってきた冬が始まり、

転職して8ヶ月目のある日…

辞めて帰ってきました。

続きは次回。

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